最も平均的な副業ブロガーのタロです
特許とは特許法に基づき、オリジナルの発明を独占し、かつ競合他社等による模倣行為を排他できるように、登録して特許権を付与する制度です。
例えばカップヌードルが取得した「容器付きスナック麵の製造法」は、その後のインスタントラーメン業界の常識を大きく塗り替えた発明として有名です。
それなら特許を取得して投資などを行えば、独占して事業を行うことができて模倣を防ぐことができそうです。
とはいえ、
・取得した特許を使えば確実に稼ぐことができるの?
・ずっと事業を独占して行うことができるの?
・一時的に稼ぐとこはできても、勝ち続けることは可能なの?
と考えてしまう方も多いかもしれません。
この間、動物の動画を見ていたら、米澤蓮氏の「アドバンス(ADVANCE)」という投資に関する広告を目にしたのですが、興味があったので調べてみました。
この記事では、米澤蓮氏の「アドバンス」について知ることができますので、特許や競馬の初心者に向けて解説していきたいと思います。
具体的には
・アドバンスの開発者である米澤蓮氏の経歴
・米澤蓮氏の「アドバンス」とは?
・「アドバンス」が取得している特許の特許権は消滅していた
・米澤蓮氏のアドバンスのメリット・デメリット
・米澤蓮氏のアドバンスの口コミ
・米澤蓮氏のアドバンスの向き・不向き
について大事な点に絞って解説していきます。
この記事を読むと、米澤蓮氏の「アドバンス」についてよく理解することができますので、少しだけでも読んでいただけると嬉しいです。
アドバンスの開発者である米澤蓮氏の経歴
米澤蓮氏は、完全自動トレードシステムである「アドバンス」の開発者で、トレードシステムの対象としているのは競馬です。
米澤蓮氏の経歴は検索して確認することはできませんでしたが、アドバンスの広告内では確認できました。
・完全自動トレードシステムである「アドバンス」の開発者、なおトレードシステムとはJRAの競馬である
・金融系プログラム開発の専門家として金融市場における人工知能AI開発のパイオニア
・大手のシステムとのジョイント多数
・FX×株式×暗号通貨など相場が存在するすべての投資ジャンルに精通
・投資に関するリスク管理の専門家
アドバンスの販売事業者は株式会社oneという会社で、代表者または運営統括責任者は天内碧海という方です。
特定商取引法に基づく表記
販売事業者 | 株式会社one |
---|---|
販売事業者所在地 | 〒105-0014 東京都港区芝3丁目6-10芝NAビル6F |
代表者または運営統括責任者 | 天内 碧海 |
連絡先/TEL | TEL:03-6824-0904 |
販売価格 | 248,000~321,000円(税込) |
商品のサポート期間 | 決済完了より6か月 |
米澤蓮氏の「アドバンス」とは?
「アドバンス」は、スマホにインストールし起動させるだけで、取得している特許のロジックを利用して競馬の結果を予想し、自動で馬券を買ってくれる完全自動トレードシステムです。
アドバンスは以下のような特長があるそうです。
・次世代人口知能X-AI(Explainable AIの略称:説明可能なAI)が搭載されている
・年間平均月利44%の安定的なパフォーマンスを発揮
・世界初投資ロジックが認められ特許を取得している
・1億円の世界のもっと先を目指せる
「アドバンス」の仕組み
競馬において1着と2着を予測する購入方法を馬連と言いますが、「アドバンス」では馬連で勝負していきます。
アドバンスのロジックは馬連と完全にマッチしているのです。
アドバンスは複数の分析項目をレース直前まで収集し続け、最もリスクが低く最もリターンが高い馬券をシステムが購入します。
これによって安定的に勝ち続けられるのだそうです。
アドバンスは勝った理由、負けた理由の分析も行っており、学習精度が段違いに向上しています。
平均月利44%と仮定し、10万円からスタートした場合、19か月目で1億円を超える試算になります。
率直な感想として月利44%が19か月も続くとは、にわかには信じがたいです。それほどまでにすごいシステムなのか。
「アドバンス」の価格
アドバンスの価格は、税込298,000円ですが、一括払いなら5万円引きが適用され税込248,000円です。
2回払いなら、5万円引きが適用されず月々税込154,000円、総額308,000円です。
3回払いなら、5万円引きが適用されず月々税込107,000円、総額321,000円です。
多数に販売すると利益が分散される、または無くなることから、先着100名限定で販売されます。
なお、広告文には年齢は一切不問とされていますが、競馬ができるのは20歳以上です。
成人年齢は18歳に引き下げられましたが、競馬投票は20歳以上のみで、20歳以上なら学生でも馬券は購入できます。
全額返金保証
アドバンスには、「利益を約束したい、すべてのリスクを0にしたい」とのことから全額返金保証がついています。
【返金保証条件に関して】
システムの動作確認環境を満たしている状態で、セットアップ代行サポートを3回利用しても、システムの導入が完了しない場合にはご参加から30日間、参加費用を全額返金いたします。
【全額返金保証に関する注意事項】
・返金可能期間は役務提供期間終了後から7日以内に申請してください。
※役務提供期間中である6か月は全額返金保証対象外になります。
※運営者とのやり取り画像履歴や実践証拠履歴がわかる資料等を必ずご準備ください。
※サポート期間中に退会をする旨を運営側に連絡した場合は返金対象外となります。
「返金保証条件に関して」理解できない点があったので質問してみたのですが、「ご参加から30日間」というのは、コンテンツを受け取ってから30日間のようです。
つまりシステムがどうしても稼働できなければ、コンテンツを受け取ってから30日間は全額返金の対象になるようです。
一方で「全額返金保証に関する注意事項」には、返金可能期間は役務提供期間である6か月終了後から7日以内に申請してください、役務提供期間中である6か月は全額返金保証対象外になります、とのこと。
実質、全額返金はされないような気がします。
どうしても稼働できない場合、返金保証ではなく、不良品の交換になるのではないでしょうか。
「利益を約束したい、すべてのリスクを0にしたい」と熱く語っていたので、平均月利44%とは言わないまでも、マイナスになったら全額返金保証するくらいの印象でしたが、実際は違うようです。
自分の思い込みで行動するのではなく、しっかり確認してから行動しないといけませんね!
「アドバンス」にメルマガとLINEを登録してみた
アドバンスの広告ページからメールアドレスとLINE登録をしてみました。
1日1本、3日間で3本の動画を見るよう促されました。
メルマガ&LINE登録からの流れ
LINE件名 | 配信日時 | 内容 |
---|---|---|
1話動画視聴案内 | 09/04 12:00 | 1話動画視聴案内(1日1話で全3話) |
アドバンス販売開始 | 09/06 18:00 | 先着100名限定でアドバンスの販売開始 |
残り3名 | 09/08 23:30 | 残り3名、特典の期限は23:59まで |
3名分キャンセル枠案内 | 09/09 12:00 | 3名分キャンセル枠の案内 |
残り1名 | 09/09 23:00 | 残り1名、正真正銘、最後の1名分 |
米澤蓮氏による無料プログラムの案内 | 09/10 08:00 | 明日から7日間の無料プログラム開始 |
9月9日に最後の1名分の募集となっていたのですが、2週間経っても募集は続いています。
募集開始直後の9月7日にはアクセスが集中したためアクセス障害が発生したのですが、アクセスが減っているのでしょうか。
「アドバンス」が取得している特許の特許権は消滅していた!
引用元:独立行政法人 工業所有権情報・研修館「特許情報プラットフォーム」
アドバンスが取得していると言っていた特許がどのようなものなのか調べてみると、2023年10月までに特許権は消滅していました。
特許権消滅の経緯
技術的な革新が認められ特許権を取得し、3年間権利を維持するためには特許料を支払う必要があります。
そして4年目以降20年目まで特許権を維持するためには、毎年「特許年金」を支払う必要があるのです。
登録記録を調べてみると、2022年10月までは特許年金が納付されていましたが、翌2023年には収められておらず、特許権は消滅していました。
広告では、「特許を取得し模倣を防ぐ」と言っていたのに、そもそも特許権はなくなっていて、それでも特許を取得しているとして販売しているのは驚きです。
ロジック、システム、AIの3つを融合しているアドバンス開発者の米澤蓮氏が、特許権消滅について1年以上も知らないとは考えられません。
特許技術の模倣有無
アドバンスにとって模倣されては困る重要なシステムだからこそ特許を取得したのですから、このことを競合が知ったらどうなるのでしょうか。
特許内容が重要な技術なら、ライバルには特許のシステムを真似されてしまう恐れがあります。
しかし、綿密に調べたのですが、他の方に模倣されているような様子は確認できませんでした。
このことから競合は、特許権が消滅していることを知らないか、または知っていても重要なシステムではないと判断しているかのいずれかであると考えられます。
特許技術との関連性
改めて、アドバンスが取得しているとされる特許第5159592号について内容を確認してみました。
「アドバンス」が取得したとされる特許内容
発明の名称 | 勝馬投票券の選定装置及びその選定プログラム |
---|---|
発明者 | 坪谷義則 |
特許番号 | 特許第5159592号 |
出願日 | 2008年12月22日 |
発明の効果1 | 競馬初心者にとっても非常にシンプルで使い勝手のよい馬券選定装置 |
発明の効果2 | 予め得られるべき回収額を把握しながら利用者の懐に見合った投資を行うことができる |
発明の効果3 | 少ない投資額で非常に的中率の高い馬券を選定することが可能 |
発明の効果1について、シンプルで使い勝手のよい装置だからといって、平均月利44%パフォーマンスを発揮し、1億円の世界のもっと先を目指すことはできないのではないでしょうか。
発明の効果2について、回収額を把握しながら投資を行うことは、オッズと購入額から逆算することができますが、平均月利44%や1億円の先目指すことは難しいでしょう。
発明の効果3について、的中率の高い馬券を選定することと利益を上げることは違うので、やはり平均月利44%や1億円の先目指すことは厳しいと考えられます。
この特許において参考の的中率は約35%とされていますが、例えば1レースに千円×3点購入し、3レースに1回的中したとして、平均オッズが3倍ならどうでしょうか。
3レースに9千円投入し、3千円の配当を受けることになるので、1レース当たり2千円ずつ負け続けることになりそうです。
もしかすると、この特許と、「平均月利44%、1億円の先が目指せる」ことについての関連性は薄いかもしれません。
特許権が消滅していたというのは、非常にショックを受けました!
米澤蓮氏のアドバンスのメリット・デメリット
米澤蓮氏が開発した完全自動トレードシステムである「アドバンス」には大別して3つのメリットと3つのデメリットがあります。
3つのメリット
「アドバンス」のメリットは投資の知識や経験がなくても利用できること、高度な分析・判断を行っている可能性があること、独自の技術を使用している可能性があることです。
・競馬に関する完全自動のトレードシステムなので、投資の知識や経験がなくても利用できる。
・X-AIを活用しており、高度な分析や判断を行っている可能性がある。
・アドバンスには独自の技術を使用している可能性がある。
素人でも使いやすいのであれば助かりますし、独自技術が導入されているのであれば心強いです。
3つのデメリット
「アドバンス」のデメリットはシステム内容が不透明で購入するまで詳細がわからないこと、購入費用が高額なこと、投資には常にリスクが伴うのに説明が不十分な可能性があることです。
・アドバンスのシステムの内容や仕組みが不透明で、購入するまで詳細がわからない。
・購入価格が一括払いの場合でも税込248,000円と高額で、2・3回払いの場合、支払総額は税込30万円を超える。
・投資には常にリスクが伴うが、そのリスクについて説明が不十分な可能性がある。
システムの内容がわからずに、しかも高額な費用を出すのは、かなり厳しいと思います。
米澤蓮氏のアドバンスの口コミ
米澤蓮氏の「アドバンス」の評判について調べてみると、良い口コミも悪い口コミもありました。
ただ、良い口コミは、広告以外から確認することはできなかったことが残念でした。
良い口コミ
良い口コミとして、広告での喜びの声をみてみます。
・アドバンスは月曜日になると自動的にお金が振り込まれますから月曜日が楽しみになりました。
・米澤さんがサポートしてくれたことで経済的に良い状態になったので、本当に感謝しています。
・お金がある生活に変われたっていうことが本当に嬉しいというか、感激しています。
広告には、米澤蓮氏と親戚関係にある方も登場していました。
悪い口コミ
一方、悪い口コミとしては、説明が不十分なためか、信用性に欠けているといった印象を持たれてしまっているようです。
・システムの具体的な仕組みや分析画面が示されておらず、購入するまでわからない点が信用できない。
・開発者の米澤蓮氏の経歴や実績が不明確で、信頼性に疑問がある。
・高額な費用を捻出することは難しいし、追加で費用が掛かるかもと思うとどうしても決断できない。
米澤蓮氏のアドバンスの向き・不向き
米澤蓮氏のアドバンスが向いている人、向いていない人は、それぞれどのような人なのか分析してみました。
「アドバンス」が向いている人
まずは「アドバンス」が向いている人についてまとめてみます。
・X-AIを活用しており、高度な分析や判断を行っているので信頼できると考えている人
・米澤蓮氏を信用しており、競馬における平均月利44%は間違いないと確信している人
・アドバンスの完全自動馬券購入システムを使うことで1億円の、もっと先へ行けると思っている人
このうち1つでも当てはまるなら、米澤蓮氏の「アドバンス」は向いているかもしれません。
「アドバンス」が向いていない人
アドバンスが向いていない人についてもまとめてみます。
・米澤蓮氏の経歴や実績に疑問があり、アドバンスのシステムを信用できない人
・アドバンスの仕組みや運用方法が不透明であり、かつ購入費用が高額と考えている人
・模倣を防ぐための特許権が消滅していることを告知せずに販売しており、不誠実だと思っている人
このうち1つでも該当するなら、「アドバンス」は向いていないようです。
これは私の考えですので、購入を検討している方は、ご自身でしっかり調べてみていただければと思います。
まとめ
今回は米澤蓮氏の「アドバンス」についての調査でしたが、いかがだったでしょうか。
米澤蓮氏は、完全自動トレードシステムである「アドバンス」の開発者で、トレードシステムの対象としているのは競馬です。
「アドバンス」は、スマホにインストールし起動させるだけで、取得している特許のロジックを利用して競馬の結果を予想し、自動で馬券を買ってくれる完全自動トレードシステムでした。
アドバンスのメリットは投資の知識や経験がなくても利用できること、高度な分析・判断を行っている可能性があること、独自の技術を使用している可能性があることです。
アドバンスのデメリットはシステム内容が不透明で購入するまで詳細がわからないこと、購入費用が高額なこと、投資には常にリスクが伴うのに説明が不十分な可能性があることでしたね。
「アドバンス」の評判について調べてみると、良い口コミも悪い口コミもありましたが、良い口コミは広告以外から確認することはできなかったことが残念でした。
アドバンスは、X-AIを活用しており、高度な分析や判断を行っているので信頼できると考えており、米澤蓮氏を信用している人なら向いているかもしれません。
一方で米澤蓮氏の経歴や実績に疑問があり、アドバンスのシステムを信用できない人には向いていないようです。
最後までご覧いただきありがとうございました、副業ブロガーのタロでした!